キャンパス


僕は真っ黒だ

そして真っ白な君を僕の色で染めたい

 

君の心も

君の想いも

 

君の未来も

君の身体までも

 

君の見える景色が僕の色に

僕だけの色が見えるように

 

全てが僕に染まってほしい

染まってしまえばいい

 

だけど、たまに思ってしまうんだ

 

むしろ僕が君の色に染まってしまっているんじゃないかと。

 

こんなにも僕が君の色に染められていようが

きっと君は僕に興味はないんだろう

 

自分から声をかける勇気なんて無く

そんな自分を恨み、悔みながらも

 

歯止めが効かない君への欲求と願望に満ち溢れる僕は

 

そんな僕は…真っ黒だ